北朝鮮と韓国の会談後に考えるべきたった一つのこと

2018年4月27日、北朝鮮の金正恩委員長と韓国の文在寅大統領の会談が行われた。

最近の緊張状態からすると、大きな一歩と考えられる。

「非核化」や「終戦」など望むべき言葉が踊っているが、本当に気にしなければいけないのは、その点では無い。

今回はこの件について考えていく。

感想と考察

最初にタイトルの、確認すべき必要なことを書いておきます。

「北朝鮮の会談に対するスタンスは?」

「なぜこの時期に会談を決定したのでしょうか?」

最近まで核ミサイルを発射すると脅し、また実際に日本に向けてミサイルを撃っている。

しかし急に武力とは違う、平和に対する方法を考えたのだろうか?

「何を望んでいるのだろうか?」

望んでいるのは「平和」だろうか?

それとも「支援」だろうか?

「国内の国民状況の改善」だろうか?

それは短期間なのか、それとも長期間なのか?

「何を何時まで望んでいるのか?」

この明確なスタンスが分からない限り、言葉だけを信用するのは難しい。

そして最も怖いのが、日本国内のメディアと国民感情についてだ。

ニュースでは次のような記事がたくさんある。

「日本は蚊帳の外」

「拉致被害者はがっかり」

「日本のリーダーシップに疑問」

などである。一見、非常に正しい主張に感じる。

しかしこの人たちに問いたい!

「何をすればいいのですか?」

言うまでもなく、北朝鮮はしたたかな国です。

言葉を費やしたぐらいで、どうこう出来る相手ではありません。

そんな相手に対して何をするのですか?

こちらから弱腰で手を伸ばせば、全て相手の都合による解釈が発生します。

例えば、「拉致被害者問題を解決するので、日本は1兆円の経済支援をしてください」と要求
されたら、どうすればいいだろうか?

もちろんこんな要求を聞くことは出来ない。

しかし拉致被害者の人から見れば、「金銭で解決するなら」と考えるかもしれない。

確かに身内ならその気持は理解できる。

しかしここで問題がある。

「本当に解決するのですか?」

私が北朝鮮側なら、二つの言い分を考える。

「こちらが歩み寄っているのに、日本が対応してくれない。拉致被害者問題が解決しないのは、日本側に問題がある」

「改めてこちらで調査してみたが、やはり拉致問題は存在しなかった。それを疑うなんて日本は我が国を侮辱するのか!」

どちらも無茶苦茶な論理だが、この発言をすることは可能である。

誘拐犯人が、「誘拐した人物が死亡したのは警察のせいだ!」と言っているのと同じ。

身内なら警察の対応を責めたくなるが、本当に悪いのがどちらかは明らかである。

まとめ

今回の会談が前進であることは間違いないが、これで解決すると考えるのは安直過ぎる。

つい最近の出来事として、韓国相手に慰安婦問題が反故にされたばかりだ。

国と国の決定でも、簡単に覆るのが外交というもの。

それは正しくはないが、事実として認識する必要がある。

今の北朝鮮の状況は、今までナイフを使っていじめていた人が、先生に注意を受けたので、
いじめていた相手と握手しているに過ぎない。

そしてナイフを処分すると、口約束しているだけ。

その代わりに、「お金を支援しろ」と言っている状態に似ている。

これを解決とは呼べない。

初めにも書いたが、北朝鮮がどのような「スタンス」でいるかが、最大の問題となる。

その見極めが出来ない限り、日本は「静観」のスタンスを取ることが正しい。

平和さえ確保出来れば、北朝鮮に歩み寄る理由は「拉致問題」以外には見つからない。

「歩み寄るのは日本ではない、北朝鮮側の方である」

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。